☆作品投稿☆「サツバツナイトガスライト(上)その6」☆短編☆


「ハァッ!!」

 

スパァーン!!と小気味良い音を響かせながら、突如として何者かが天井裏から現れた。
金丸 キンジの嫌な予感は当たる。
だが1度取れた首は2度と元の位置に収まることはない。
「グッ………カハッ……」
そのありふれた焦げ茶色の瞳に最後に映ったのは、シルエットが分からないようになった黒衣の人物。
噂には聞いたことのある存在。
闇に紛れ、人目を欺き、瞬く間に人を殺す、残忍極まりない存在。
まさしくニンジャだ。
それを認識した瞬間、彼の意識は泡沫となって消えた。