☆作品投稿☆「サツバツナイトガスライト(上)その1」☆短編☆

天皇の世は去り烏合の衆が政を承った。無知なる者は禁忌に易々と触れ、核の炎が世界の各地を焦がし、消し去った。大戦に発展した斯くの事柄は世界に甚大な影響を及ぼし、大いに狂わせてしまった。その事実に気づいたのは、空が暗雲に立ち罩め酸と塩基の雨が交互に降り、強烈な磁気嵐により空路が絶滅し、海が異常気象と放射線による突然変異で誕生した、王魚と呼ばれる鯨の何倍もの大きさの魚が跋扈し、物理的電脳的に鎖国することになってしまい、人知れずヒトの進化種や異形が生まれそのものに政を奪われてからだった。
全ては手遅れ。
どうしようもない混沌と殺伐と狂気に満ちたここはトーキョーメガロポリス
元の名をニホン。またはジャパンと人は呼んだ。